こんにちは!情熱インストラクターの唐土です。

今回も皆様のご質問に情熱回答します。(今回はチクッと、ねちっと(?)書いています。)

Q.ドライスーツでの浮力調整はBC、スーツのいずれで行うの?

dry-padi
PADI

「マニュアルによって異なる解説ですが、どれが正しいのですか?」とよく聞かれます。

マニュアルはともかく、指導者からちゃんと習ってよ・・・ん?逆?指導者、ちゃんと教えてよ!?

…との叫びは内心に抑える(?)として。

まずは、この混乱や迷いの要因には、第一には各マニュアルが統一されてないということ、第二に受講生がそう思う講習をした指導者が居ること・・・があるでしょう。

マニュアルに基づく(?)ご質問は、「浮力調整について次の2つのうちどちらが正しいかです。

  1. ドライスーツで行う
    • PADI
  2. BCDで行う
    • JCS(JAPAN-CMAS)、BSAC、月間DivingWorld
そう読めないこともないですが
dry-jcs
JCS、JAPAN-CMAS

ところで・・・

  • どちらが正しいのか?
  • どちらかが正しいという考えは正しいのか?
  • 本当にマニュアルにはそう書いてるのか?
  • それぞれの教本で指導者はどう教えてるのか?

さて、解答の前に…

折角(?)なのでもう少し広げて

中には「(教本の)まず発行元(指導団体)に聞けよ!」と言われる方もおられるでしょう。それもそうですが、そんな必要もなく答えは現場にあります。そして極めてシンプルです。

dry-dw
月間ダイビングワールド

海で次のような場面に出くわすととが…(とある指導者)

  1. 指導者が「ドライスーツで浮力調整してください」と説明をして、
  2. 指導者自身は、(主に)BCDで浮力調整している
  3. 生徒さんはドライで浮力調整されてました…

指導者曰く「ドライ以外にBCも使うと吹上するから」と…。

何とも不思議な光景です。指導者自身がやってる快適な使用法を出来るように教えてあげようよ!

  • スーツスクイズが防止でき、
  • 吹き上げにならず、
  • 浮力のためにスーツへ過剰給気しない…

もう少し話を広げて・・・

ドライスーツになぜ中圧ホースをつなぐか?
dry-bsac
BSAC

よくある右から?左から?という話題には今回は触れません(解答はあります。)。

  1.  スクイズを防ぐためのみ
  2.  浮力を調節するためのみ
  3.  a.bの両方(同等)のため
  4.  aの為だが結果的にbの為にもなる
  5.  aの為だが積極的にbの為に
  6.  上記のいずれでもない

詳細

PADIのマニュアル画像の前半では「e」として書かれているようですが、後半では「完全に一回転以上閉めなければならない場合は、おそらくウエイトの量が多いのでしょう。」とも書かれています。オーバーウエイトの問題はさておき…

  • 一定以上はDRYに給気しないということでしょう
  • 一定以上はBCDで調整するということでしょう

前半だけを読んで「e」だと思ってる方がおられますが、どうやらそうとは言い切れないです。

詳細を隠す

「(PADIマニュアル)完全に一回転以上」

という表現はともかく・・・。ドライスーツで積極的に[1]「積極的に」とはかいてませんがそういう文脈かと。浮力調整を行う「e」と書いてますが、給気すべきはバルブ一回転分だけ[2]それ以上はオートで漏れ出すという意味でしょう。どうやらマニュアルのみのバルブではなさそうな文面です。だということでしょう。ここで次の問題が浮上します。

  1. 一回転で程よくスクイズを解消できるバルブがある
  2. 開閉で一回転も回らない(30度程度)バルブがある
  3. 一回転ではあまり閉まらないバルブがある
  • 誰かに何らかの答えを求めるまでもないですね

全くつまらない展開をしてしまいました

そろそろ冒頭の解答について。ドライで調整?BCで調整?

ところで、スーツはどんな種類?[3]生地劣化による浮力変化は無視します。

  1. ネオプレンドライスーツ
    1. 3.5mmスーツ
    2. 5mmスーツ
    3. ラジアル加工品
  2. シェルドライスーツ
    1. 比重の軽めのもの
    2. 比重の重いもの
  3. その他

ドライスーツの種類で浮力(ウエイト)が異なります。

つまり、BCで浮力調整すると書いている本も、DRYですると各本も、どちらも前提を欠いた内容です。[4]写真にはネオプレン、シェル共に登場しています。

結局、浮力調整方法はスーツで変わります

「どのマニュアルも舌足らず」ということで…(*ノωノ)

そこまで踏まえた講習をする指導者から習いましょう!

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m

指導者、受講生がこんなことで時間を費やさなくていいよう標準化される日が来ることを願ってます。

ドライスーツで浮力調整をするには?

注釈   [ + ]

1. 「積極的に」とはかいてませんがそういう文脈かと。
2. それ以上はオートで漏れ出すという意味でしょう。どうやらマニュアルのみのバルブではなさそうな文面です。
3. 生地劣化による浮力変化は無視します。
4. 写真にはネオプレン、シェル共に登場しています。