EFRとPADIコースの新しいCPRガイドライン

2013_pj_262国際蘇生連絡協議会(ILCOR)の各加盟団体の、心肺蘇生法(CPR)と救急心血管治療(ECC)の新しいガイドラインに従い、エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)コースとPADIコースは、プロトコルが改訂され次第、変更内容を導入します。

ILCORの最新情報によると、CPRの普及と成功例を反映し、一般人によるCPRとファーストエイドのやり方について、変更がなされるとのことです。

以下の内容に沿って、EFRコースを改訂

CPR
  •  成人、児童、幼児に対し、1分間100~120回の速度で胸部圧迫を行なう。
  • 平均的な成人に対し、5cmの深さまで圧迫を行なうが、過度の深さ(6cm以上)の胸部圧迫は避ける。
  • 胸部圧迫を10秒以上中断してはいけない。
  • 胸の痛みなど心臓発作の兆候が見られる場合には、患者を自分で医療施設へ運ぼうとするのではなく、ただちにEMSを呼ぶ。
糖尿病(低血糖)
  • 糖尿病患者が低血糖を訴えた場合、あるいは軽度の低血糖症の兆候や症状を示し、簡単な指示に従うことができ、ものを飲み込むことができる場合には、ブドウ糖を経口で与えて低血糖の状態を解消する。経口ブドウ糖がない場合には、フルーツジュース、ソーダ、飴などを与える。
  • 経口ブドウ糖や糖質を摂取してから症状が消散するまで、10~15分ほどかかる場合がある。エマージェンシー・レスポンダーは少なくとも10~15分待ってから、EMSを呼び、患者にさらに経口ブドウ糖を与える。その間に、患者の状態が悪化する場合、あるいは改善しない場合には、EMSを呼ぶ。
激しい出血
  • 多数の死傷者がいる事故の場合、患者に多数の外傷がある場合、危険な場所にいる場合、傷に手が届かない場合など、エマージェンシー・プロバイダーが直接圧迫で出血をコントロールできない場合には、初期治療に止血帯を使用する。止血帯は手足に激しい外出血がある場合に効果的である。
  • 傷口を止血帯で縛った時間を書き留め、EMSの隊員に伝える。病院到着前に止血帯を使うことは、ほとんどのケースで出血を効果的にコントロールするのに有効であり、合併症の発生率も低いことが認められています。
火傷
  • 冷水がない場合には、火傷した部分を冷やす代用品として、清潔な冷湿布が有効である(氷結しているものは不可)。大きな火傷を冷やす場合には、低体温症に注意する必要がある。

今後の教材改定等について

今後EFRとPADIコースの内容に最新情報を取り入れ、国際的に適用できるものにするために、新しいガイドラインに合わせてコース教材が改訂されます。

他の蘇生協議会のガイドラインがリリースされるのに合わせて、EFRおよびPADIコースにそれらのガイドラインがどう当てはまるかについての詳細情報が『The Responder』に記載される予定です。

詳しくは、http://circ.ahajournals.org/content/132/16_suppl_1.tocに記載されているアメリカ心臓協会「2015年版CPR・ECCガイドライン」とILCOR資料、http://www.cprguidelines.eu/にある「EFRガイドライン2015」をご覧ください。

その他、トレーニングでの参考情報などが記載されてるので、プロの方はプロサイトで、プロ候補の方はプロの方から確認しておきましょう。

救急法(EFR)のCPRガイドライン