(NEW!)体調不良時に素早く意思疎通を 可能とする新ハンド・シグナル

トレーニングでは体調不良時にはダイビングを控えるよう教わっていますが、時にはダイビングの最中に体調を崩すこともあります。

体調に異変が生じた際に素早くかつ効果的にバディに伝えることができれば、バディもより良い対応ができ、さらに全体的にも良い結果をもたらすことができるかもしれません。

体調に異変(恐らく突然起きることが多いでしょう)を感じている時に水中でそれを伝えることは困難です。

そのため、そのダイバーは単にダイビングを打ち切ることになるでしょう。

しかしバディは何が起こったのか理解できず、状況を把握することに貴重な時間を費やしてしまうかもしれません。また最悪の場合、適切な対応手順を無視し体調不良のダイバーをひとりで水面へ浮上させてしまう可能性もあります。

事故報告書によると、ダイバーが意識を失うのは 、水面へ浮上している最中、または水面に上がった直後に予告なく起きていることが多いそうで、バディやダイビングのプロフェッショナル、ボートクルーは不意打ちを食らわせられます。

そして、そのダイバーは重大な素因となる健康状態を抱えていたこと、さらに多くの場合それは未診断であったことが、後ほど(時には残念ながら検死により)判明するのです。こういったことから、体調に異変が生じたダイバーは、多くの場合単にダイビングを打ち切る合図のみをしていたのです。

このようなダイビング中の体調不良時により良い意思疎通を図ることができるよう、「体調が悪い」というハンド・シグナルをPADIのコース内容に新たに含めることとなりました。

このシグナルは、指を自分自身に向けた状態で頭から胴体にかけて楕円を「描き」ます。

これは、(器材ではなく)自分自身の何かがおかしい、または体調不良であることを意味
します。

体調不良に特化したシグナルを使うことは、いくつかの利点があります。

  1. 体調が優れない場合の意思疎通の重要性をダイバーにより認識させることができるということ。
  2. 専用のシグナルがあることでそれを早めに実施することを促進できることです。
  3. ダイバーがこのシグナルを使った場合に、トラブルが起きていることをバディやダイビングのプロフェッショナルに警告することができ、適切な対応をもたらすことができるようになります。

つまりそのダイバーが意識を失った場合に備えて、水から上がるまでそのダイバーから離れずに監視を行ない、水から上がったら適切な処置を施せるようサポートできるということです。

シグナル利用(練習)例:

まず「異常あり」のシグナル、続いて「体調不良」のシグナル、最後に「浮上またはダイビング打ち切り」のシグナルを出します。

この新しいシグナルを覚えてPADIコースやReActivate®コースにて、そして他のダイバーとハンド・シグナルの復習をする際にもこのシグナルを練習します。

今後PADI学習教材が改訂される際には、このシグナルも教材に記載されることとなります。

水中でダイバーが体調不良を起こした際の対応方法をあらかじめ準備し話し合っておくこと
は、ダイバーの安全確保に対し積極的に貢献していることになります。

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